イギリスの学校

   イギリス生活・仕事のよもやま話は・・・「「まる」ないちにち」へ
   子どもに英語を教える時には、フォニックスから教えましょう~。アルファベットから教えてしまうと、あとが大変!
   その理由は・・・「カテゴリ:英語」のフォニックス
2023 11123456789101112131415161718192021222324252627282930312024 01

プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

最新コメント


夏休み:Summer Holiday «  » 卒業式:Leaver's ceremony

通知表:Annual Report

2011/07/31 (日) 08:00
通知表・・・学期ごとの終業式にどきどきしながら受け取り、中身を見ては一喜一憂する子どもたち。
日本では、各教育委員会によって通知表の形式は違っていますが、
-小学校では「大変よい」「よい」「がんばろう」の3段階評価
-中学校では ABC と1~5 の5段階評価
で表していると思います。今は絶対評価を用いているため、その子のがんばりや理解度を評価しているそうですね。先生からのコメントは、全体の学習の様子で数行、学級での様子に対して数行のコメントがあると思います。*

では、イギリスの学校ではどうなっているのでしょうか。

まず、通知表と言う言葉ですが、英語ではReport (レポート) と言います。 (私、働き始めた年は、このレポートと言う言葉が何のことか"?"でした。) 言葉の通り、レポートというのですから、子どもの学習到達度をお伝えするのです。

各教科ごとに頑張った点や、より頑張るといい点などが文章で記されています。ABC とか、1,2・・・5 などの評価は一切ありません。完全な絶対評価ですね。各教科ごとに8~9科目すべてにコメントが書かれ、そして全体のコメントも入ります。量にしてA4用紙の1枚半。これ、読むのに結構労力を要します (笑)。

ただ、やはりこれも学校によって違うということ。 (毎回、この言葉を書いているのですが、学校によって、また校長先生によって本当に違いますね。だからこそ、親は少しでも子どものために気に入る学校を選ぶのに必死になるわけですね。家まで引っ越すくらいの人もいるくらいですから。) 各コメントが一文だけで終わってしまうものもあれば、数行のコメントがあったり、また SATs (Standard Assessment Tasks:Year2,6,9 で受けるどれだけ到達したかを確かめるイギリスでの統一テスト:現在は反対の声も多く、このテストを行わない学校もあります。) の成績がついていることもあります。

さて、日本では各終業式:合わせて1年に3回、通知表をもらいますが、イギリスでは1年に1回、渡されるだけです。7月に入ると、学校が終了する約2週間くらい前から手渡されます。お家で保護者の方のコメントを記し、子どもも自分ががんばったことや次の学年で頑張りたいことを書きます。そして、それをもう一度先生に提出し、意見のある人は直接先生まで言うようになっています。

私も先生のお手伝いで、コメントなどをさせていただきますが、その子一人ひとりのことをよく分かっていないと、なかなか書けないものです。"1年に1回だけ"と言えども、改めて先生の観察力に感心します。

*ちなみに日本でも、特別支援学校や特別支援学級の通知表は、各教科ごとにぎっしりとコメントがあります。
関連記事
スポンサーサイト





ブログ、移動しました。新しいサイトは http://kayokoyamashita.com/ です。

「なるほど」「もっと知りたい」と思ったら、下のいずれかのバナーを押していただけると、うれしいです。
にほんブログ村 英語ブログ 子供英語教室へ
にほんブログ村 英語ブログ フォニックスへ
にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ

web拍手 by FC2

Information

     Category: カリキュラム・評価方法
     Comments (-)
     Trackbacks (-)

夏休み:Summer Holiday «  » 卒業式:Leaver's ceremony

お知らせ


イギリスの学校についてわからないことや不安なこと、心配事。そんな悩みを少しでも解消できたらと思って始めたブログですので、ご質問をいただければ私にわかる範囲でお答えしたいと思っております。もちろん、イギリスで実際にお子さんを学校に通わせてみえる方の貴重なご意見、大歓迎です!

ただし、私自身、プライマリー (小学校) での勤務経験しかないため、セカンダリー (中学・高校) や 6th form に関しては残念ながらお答えすることができません。GCSE、Aレベル、国際バカロレア資格などの資格取得、日本の大学受験に関する条件、帰国子女に関する問い合わせなどをいただいても、一切お答え致しかねますのでご了承ください。

学校選びに関しては、直接ご自分で学校へお問い合わせいただくことをお勧めします。ほとんどの学校はホームページもあり、メールでのやりとりを行うこともできますので、電話での会話に自信がなくても問い合わせは可能です。

また、学校を選ぶ一つの基準としてOfSTED (非政府機関の学校基準局) のサイトも覗いてみてはいかがでしょうか。具体的な学校情報の取得にはお勧めです。

おすすめ教材

家庭での本読みに多く使われるORT
Jolly Learning Ltd.
学校現場でも使われている辞書