イギリスの学校

   イギリス生活・仕事のよもやま話は・・・「「まる」ないちにち」へ
   子どもに英語を教える時には、フォニックスから教えましょう~。アルファベットから教えてしまうと、あとが大変!
   その理由は・・・「カテゴリ:英語」のフォニックス
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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

最新コメント


日本の小学校でも導入し始めているジョリーフォニックス:トレーニングのお知らせ «  » 東京でのJolly Phonics トレーニングの申込み開始します

ジョリーフォニックスの生みの親、「大英帝国勲章」受賞!

2014/01/18 (土) 06:30
日本では「フォニックス」というと、「音」の勉強でしょ?と言われるほど、まだまだ馴染みがない「フォニックス」。(フォニックスとは英語の音と綴りの関係、またはその教授法のことです。)
ましてや、日本で行われているフォニックスは「英語をシャワーのように聞いて、単語を覚えてから文字の音を覚える」という考えが主流のようです*1。

しかし、英語を母国語とする子どもですら、「単語を覚えてから文字の音を覚える」という方法は難しく、イギリスではこの方法で教えることは7年前にやめ、現在は「文字一つ(または二つ)につき、一つの音」をきちんと教え単語を読み書きできるようにするシンセティック・フォニックス」を指導するように教育省から指導の手引(Letters and Sounds)も出されています。

このシンセティック・フォニックスの提唱者でもあり、イギリスの一番人気のシンセティック・フォニックスの教材ジョリーフォニックスの生みの親であるスー・ロイド氏が、2014年の新年の「大英帝国勲章MBE」を受賞されたのです!もちろん、イギリスの教育への貢献者として!

だって、彼女が考えたジョリーフォニックスが、今のイギリスの教育省からの指導の手引「Letters and Sounds」の元になったのですから、その貢献ぶりはすごいですよね。
彼女がこの方法でフォニックスを指導することを考案しなかったら今のイギリスの指導法はないということですから。

もとは小学校の先生だったスーの「クラスにいる『読み書きのできない子ども』をどうにかしてできるようにしたい!」という一教師の願いから生まれた指導方法。
先生だったら、その気持ちわかりますよね?子どものことを思って生まれた指導法がどれだけ子どもにやさしいものなのか。そして、先生にもやさしいものなのか。(実は大人の学習者にもやさしいのです。英語が苦手な人も英語への壁が低くなりますよ。)

さぁ、みなさん、このシンセティック・フォニックスやジョリーフォニックスとシンセティック・フォニックスの教え方について勉強したくなりませんか?
特に、英語を教えている方だったら、新しいフォニックスの教授法というものを知っておくだけでも十分価値のあることだと思います。何かを学ぶことによって、今までと違うものを見つけることもできるかもしれません。

ちょうどいいタイミングで2月に以下の予定で初の東京でトレーニングやセミナーを開催いたしますので、ぜひ勉強にいらしてください!

ジョリーフォニックストレーニング:基礎コース
2月22日(土)午前9時半~午後4時半 
場所:東京都中央区八重洲2-6-4 松岡ビル5F

ジョリーフォニックス・エクストラセミナー(前半)
2月16日(日)午前中の予定
場所:東京駅または新宿あたりの予定

YamaTalk Englishさん主催のセミナー
2月17日(月)午前・午後の2回の予定
場所:東京都多摩区の予定

みなさまのご参加を心よりお待ちしております!
申し込みやお問い合わせはこちらJolly Phonics in Tokyo

イギリスの英語教育を変えてしまったご本人スーの写真はこちら。
DSC_5012.jpg
向かって右から二人目がスー・ロイド氏。
おめでとう~、スー!

初めて彼女に会ったのはこちら。彼女の息子さんが日本に住んでいたこともあって、日本びいきなのか、私を見ると「かよこ~~~」ってハグをしてくれます(笑)。すごく気さくな方なんです。ジョリーフォニックス・チームの魅力ですね、みんな気さくなところ。あ、私もすごく気さくな人間ですので、トレーニングに参加するのをためらわないでくださいね(笑)。



*1:もちろん、英語をたくさん聞くことはリズムに慣れる、違う言語があることを受け入れる、音に慣れる・・という点でとても大切なことです。でも、ある程度大きくなって、母国語も確立した小学生・中学生に日本語にいきない英語を聞かせ、日本語にない音を聞かせても、それを正しい音として聞き取ったり発音したりできるでしょうか?私はここがずっとひっかかっていました。

イギリスの小学校へ行き、文字通り「英語のシャワー」を浴びている子どもたちですら、正しい音を発音したり聞き取ったりするのには長い時間がかかるのを目の当たりにしてきています。それが、シンセティック・フォニックスを教えれば、日本語にない音もきちんと学べるため、単語を聞き取ったり書いたりすることが、それをしない子どもに比べると断然早く身に付くのです。
だからシンセティック・フォニックスをきちんと指導することの大切さを身をもって感じているのです。

どの子どもにも分け隔てなく受け入れられるジョリーフォニックス。すごいなぁ、と使うたびに実感。
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