イギリスの学校

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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

最新コメント


「衝撃的革命です!」というコメント、英語の先生、必読ですよ。 «  » 英語をカタカナで書くということ

ジョリーフォニックスのトレーニングから

2013/11/21 (木) 05:50
10月26日にジョリーフォニックストレーニング:基礎コース、11月2日にジョリーフォニックストレーニングコース:実践コースを名古屋市で開催しました。
基礎コースには約20名、実践コースには約30名の方が参加してくださいました。遠くは茨城県の水戸、神戸、東京、大阪からもお越しくださり、みなさまの熱意をひしひしと感じました。

基礎コースでは、
・英語圏での読み書き変遷
・フォニックス;アナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックス
・ジョリーフォニックス;大切な5つのスキル、ひっかけ単語、同音異綴りなど
を学びます。本来なら、これでジョリーラーニング社から明示されているトレーニング必須事項は網羅されているのですが、7月に行ったトレーニングで
「もっと具体的な指導方法を知りたい」
「実際に、授業を行う際、何に気をつければいいのか知りたい」
などなど感想をいただき、みんなが知りたいのは「具体的な指導方法」だと実感したため、実践編を行うことにしました。

実践コースでは、
・ジョリーフォニックスの授業を子どもになってもらったつもりで体験
・授業案の書き方
・デモ
・教室掲示の工夫
・授業のアイデア
を行いました。

さぁ、みなさんの真剣な顔を見てください!(顔出しはO.K.をいただいています。)

授業案作り
15分の授業の流れを考えるのに、1時間近く時間を取って授業案を書きます。
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これによって、授業の流れを理解し、「なぜ話しを読むのか」「どのタイミングでアクションをするのか」「どうしてここで音の確認を行うのか」などを自分で理解してもらいます。みなさん、わからないときは、どんどん質問してくれました。
参加者の声にも
「セミナーで聞いていると分かったつもりでいましたが、プランをつくってやってみたら・・・勉強になりました!!いい機会でした。本当に・・・ありがとうございました。」
という感想があり、こうした実践がいかに大切か私も勉強になりました。

デモ
ペアになって授業を行います。お互いにいい点と改善したほうがいい点をチェックしながらフィードバックします。
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実際、授業をしてみえる方も受けている方も楽しそうでしょ!「ジョリーフォニックスを教えるの、本当に初めてなの?」と思うくらい、いきいきしたみなさんの授業を見ていて、私までのめり込んでしまいました。いい表情だなぁ。楽しさが伝わってきます。トレーナーをやっていてよかったと思う瞬間。

教室掲示、授業の工夫
実際、イギリスの小学校でも行っている授業の様子やディスプレイを見ていただきます。
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みなさんが一生懸命だから、こちらまでノリノリになってきます。口を尖らせて何やっているんでしょうね(苦笑)。

トレーニング終了後の座談会
午後4時半にトレーニングは終了。でも、みんな、この後も紅茶とお菓子を楽しみながら、いろんな話をしたり、教材を見たりしました。みんなの満足気な顔!
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お疲れ様でした!


私は基本的に、トレーニングには「疑問を持って」望んでもらいたいと考えています。
教師は常に「どうしてだろう」という疑問を感じることがとても大切だと思っているからです。「どうしたらいいのだろう」「何をしたらよりよくなるのだろう・・・」「これ、意味がわからない」「どうしてシンセティック・フォニックスがいいの?」という質問などを持ち寄って、トレーニングでぶつけ、みんなで考える場を提供したいのです。大抵、自分が思っている疑問は他の人も思っているはず。その疑問を遠慮しないで言える場を作るのも私の役目です。そして、みんなで考えを共有し、一人でも多く「わかった!」ということを体感してほしい・・・子どもが感じることを自分で感じてほしいと思っています。

こちら、参加してくださった方の声です。

・とても有意義な時間でした。自分の知識と経験が足りないので吸収するのがやっとでしたが、復習して少しでも身につけたいです。
・指導案づくりなど実際にデモをやって自分ができいない部分を認識できたと思いました。
・日本の子供に合った展開方法がもっと必要だと感じました。
・やりはじめないとわからないことが多いかもしれませんが、生徒を育てる、育てつづけるには、見通しがわかりやすい方がありがたい。
・勉強になりました。Tricky wordsなど、どうやって教えるの??と思っていたので、すっきりしました。
・2回のトレーニングはとっても内容が濃くて、刺激を頂きました。それでもまだまだ私にとっても充分ではないと感じています。Webサイト等でトレーニングができたり、教材の情報が見られるサイトを増やして頂きたいです。
・内容のとても濃い満足のいくものでした。実際にレッスンを始めたものの、これでいいものかと不安に思っている部分もあり、今回トレーニングに参加させて頂き、自信が少しついたように思います。山下先生の楽しいレッスンもとてもいい刺激になりました。


うれしいのが、これでおしまいではなく、自分でさらに研鑽したいと考えてくださっていること、疑問を持って望んだトレーニングでそれが解決できたこと、今後の課題点を挙げてくださっていること。
そして、なんとも嬉しいニュースが、このコースで一緒のテーブルになった方々がお互い研鑽しあおうために授業の様子をビデオで撮り、見せ合うことを始めたということ。このトレーニングがご自身だけでなく、仲間として繋がっていき、ジョリーフォニックスの広がりを感じます。

私もシンセティック・フォニックスについてのホームページを作ってみようかと考えています。そこで、いろいろな情報を共有できたらいいですよね。来年の目標ですね。


さて、このジョリーフォニックスについて興味があるという方へ各セミナー、トレーニングのお知らせ。

・12月26日(木)27日(金)1時間のワークショップ:親子でジョリーフォニックスを体験していただきます。5-6歳児、7-9歳児、10-12歳児の年齢別になっています。
・12月26日(木)27日(金)3時間のセミナー:Jolly Phonics Extra を使ってご家庭でジョリーフォニックスを教えたい人へのセミナー。
・12月28日(土)午前9時半~午後4時半:ジョリーフォニックストレーニング:基礎コース

すべて、名古屋市内で行います。各セッションとも人数限定です。詳細はまた追ってお知らせいたします。


私が住んでいる地域でもセミナーやトレーニングをして欲しい!と思ってみえる方がいらっしゃったら、ぜひお声をかけてください。ある程度の人数が集まれば、私が一時帰国する際、そちらまで伺わせていただきます。(主催者様にはトレーニングの場所など予約をお願いしたり、宣伝をしていただいたりするお手伝いをお願いいたします。)

また、日本在住のジョリーフォニックスのトレーナーさんが奈良にいらっしゃいます。トレーニング内容は、私が行っている基礎編と同じですが、私とはまた違ったアプローチで教えてみえるようです。いろんな人からトレーニングを受けるというのもいい勉強になると思います。そのトレーナーさんが12月と2月にトレーニングを開催されます。詳しくはコチラをどうぞ(Mami EC)。
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