イギリスの学校

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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

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英語論文の書き方:その2 構成 «  » 日本での講演会で学んだこと

Dyslexia の子どもにもジョリーフォニックス!オーストラリアの学校での取り組み

2013/08/22 (木) 04:21
日本での講演会で、何名かの方と話題になったのがディスレクシア (読み書き困難) を持つ子どもに、どうやってフォニックスを教えたらいいのか、ということでした。

なんともタイムリーなことに、今日、Jolly Learning 社から↓のリンクが送られてきました。
こちら、南オーストラリアにある O'Sullivan Beach School での実践です。(こちらの映像、いつまで閲覧できるかわかりません。)

Jolly Phonics at O'Sullvan Beach School 

この小学校、3年前まではいわゆる落ちこぼれの学校でした。しかし、ジョリーフォニックスを導入したら、英語の成績がぐぐっとよくなったということで、話題に。
まず、最初に登場する JJ という男の子。実はこの子、ディスレクシアなんです。自分で
「綴りが苦手。でも、今はわからない単語を書こうとするときに、まずは音を思い出し、そしてアクションを思い出す。」
と言っています。ジョリーフォニックスで音とアクションを学び、自分で単語が書けるようになって以来、自信を持って授業中も手を挙げるようになったそうです。

この学校では、最初は低学年に子どもにジョリーフォニックスを導入したところ、ぐんぐん伸びて、高学年の子どもたちの英語力の差が歴然となり、高学年にも導入することになりました。その結果、ジョリーフォニックスを導入した子どもたちは、水準よりも30ヶ月も上回った成績を収め、そうでない子どもは水準よりも50ヶ月も下回っていたとのこと。

これだけきちんと系統だったプログラムであるジョリーフォニックスを用いてフォニックスを教えないなんて、非常に残念なこと!と映像中でも SPELD Centre のアンジェラさんも話しています。

ジョリーフォニックスは低学年の子ども向けですが、こうして高学年の子どもたちも十分楽しんでいるし、何よりできる!という自信をもたらしてくれるところが素晴らしいです。
特に、ディスレクシアや行動に問題のある子どもたちも自信を持って勉強に取り組めるようになって、問題行動がなくなったという話は聞き逃せません。


ディスレクシアなど Learning Difficulties を持つ子どもたちのためのセンターSPELD (Specific Learning Difficulties) Centre の取り組みも素晴らしいですよ。こちらのサイトでは無料でいろいろな教材やアイデア、手作りの本などをダウンロードできます。
香港での会議で、このセンターの方の取り組みを聞いたのですが、教育者の鏡!とまで思ってしまいました。アボリジニの子どもたちが通う学校へ何時間もかけて赴き、無償で英語を指導する・・・。私もいつか日本でそんな活動をしたいですね。
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