イギリスの学校

   イギリス生活・仕事のよもやま話は・・・「「まる」ないちにち」へ
   子どもに英語を教える時には、フォニックスから教えましょう~。アルファベットから教えてしまうと、あとが大変!
   その理由は・・・「カテゴリ:英語」のフォニックス
2023 11123456789101112131415161718192021222324252627282930312024 01

プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

最新コメント


算数の学習目標 «  » リーディング:English Reading Book Bands

授業の様子

2011/02/20 (日) 00:00
イギリスの学校で働いていると、日本の学校の様子との違いにいろいろと驚かされます。その中で一番驚いたものの一つが、子どもたちが授業中に教室を出たり入ったりすること。授業中にふらっと子どもが一人、また一人と 5 分間ほどいなくなったり、時にはグループで 20 分間ほどいなくなったり・・・。「何で授業中にいなくなるわけ?一体どこに行っているわけ?」と不思議に思っていました。

ふらっと出て行く、と言っても学級崩壊でも何でもなくて、実はわけがあったのです。
一人で出て行った子どもは、実は遊んでいるわけではなく、Teaching assistant (TA: ティーチングアシスタント:教員の補助スタッフ) に呼びだされて、一緒に本を読んだり、キーワードをやったり、算数の九九の練習をしたりしているんです。子どもによってはパソコンで算数の補習をしたり、英語の勉強をしたりする子もいます。TA は誰が何をしたのかをきちんと記録しているので、全員同じようにリーディングや九九などを見てもらえるわけです。

では、グループでいなくなった時は、何をしているかと言うと・・・。
特別教室というものがイギリスの学校にはないので (詳しくは校内の場所その2 をご覧ください) 、広くもない shared area (シェアードエリア:他のクラスと一緒に共同作業する場所) で、数人のグループで図工をしたり、理科の実験をしたりしているのです。こういう作業や実験は、学校に器具や設備が整っていないことが多く、クラス全員で一斉に行うことが難しいため、英語や算数以外 (体育とか音楽とかトピック学習など) の授業中に少人数ずつ子どもを呼んで、その小グループごとに行っているというわけです。

また、英語や算数の授業であっても、TA がグループ指導をするためにシェアードエリアへ行かせたり、私のように英語を母国語としない子どもたちを英語の授業中にシェアードエリアに呼んで一緒に英語の勉強をしたりすることもあります。

DSCN0517.jpg
一対一のリーディングをしているところ。


学校によってはシェアードエリアがないところもあります。そういう学校では、広めに作られた教室の隅をシェアードエリアと同じように使って、そこでリーディングをしたり、絵を描いたりするようです。
関連記事
スポンサーサイト





ブログ、移動しました。新しいサイトは http://kayokoyamashita.com/ です。

「なるほど」「もっと知りたい」と思ったら、下のいずれかのバナーを押していただけると、うれしいです。
にほんブログ村 英語ブログ 子供英語教室へ
にほんブログ村 英語ブログ フォニックスへ
にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ

web拍手 by FC2

Information

     Category: 一日の流れ
     Comments (-)
     Trackbacks (-)

算数の学習目標 «  » リーディング:English Reading Book Bands

お知らせ


イギリスの学校についてわからないことや不安なこと、心配事。そんな悩みを少しでも解消できたらと思って始めたブログですので、ご質問をいただければ私にわかる範囲でお答えしたいと思っております。もちろん、イギリスで実際にお子さんを学校に通わせてみえる方の貴重なご意見、大歓迎です!

ただし、私自身、プライマリー (小学校) での勤務経験しかないため、セカンダリー (中学・高校) や 6th form に関しては残念ながらお答えすることができません。GCSE、Aレベル、国際バカロレア資格などの資格取得、日本の大学受験に関する条件、帰国子女に関する問い合わせなどをいただいても、一切お答え致しかねますのでご了承ください。

学校選びに関しては、直接ご自分で学校へお問い合わせいただくことをお勧めします。ほとんどの学校はホームページもあり、メールでのやりとりを行うこともできますので、電話での会話に自信がなくても問い合わせは可能です。

また、学校を選ぶ一つの基準としてOfSTED (非政府機関の学校基準局) のサイトも覗いてみてはいかがでしょうか。具体的な学校情報の取得にはお勧めです。

おすすめ教材

家庭での本読みに多く使われるORT
Jolly Learning Ltd.
学校現場でも使われている辞書