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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

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文法5回目:be 動詞の過去形 «  » ORT の落とし穴と上手な使い方

フォニックス:基本の音6 y x ch sh th th

2013/02/25 (月) 08:00
Jolly Phonics 第6弾の今日は y, x, ch, sh, th, th の 6 つの音と綴り。
(*当ブログはJolly Learning 社の許可を得て、イラストや音声などの教材を転載しております。当ブログをみなさんのブログ等でご紹介していただくのは大歓迎ですが、無許可での転載・引用は固くお断りいたします。)




ヨーグルト (yogurt) をスプーンで食べるふりをしながら
y, y, y
y-action.gif
y の音


x
レントゲンの写真を撮るふりをして、
カメラマンになったつもりで、シャッターを切る時の音を出します
ks, ks, ks (x は ks と同じ音)
x 001
x の音


ch
二文字で一つの音を作るダイグラフですね。
汽車になったつもりで、両手を体の横で動かします。
ch-action.gif
ch の音


sh
赤ちゃんが寝たところだから、静かにしてね、
いうつもりで、指先を唇に持って行って
shshshsh と息を吹きかける。
sh-action.gif
sh の音


th (有声音:this の th)
ちょっとお行儀の悪いピエロになったつもりで
少しだけ舌を出して、
ththth
th-action.gif

th (有声音) の音


th (無声音:three の th)
ちょっとだけお行儀の悪いピエロに対抗して、
すごくお行儀の悪いピエロになったつもりで
たくさん舌を出して、
ththth
th-action.gif
th (無声音) の音

さて、この th の音ですが、日本語にはない音なので、日本人は結構苦労します。
Mr.Smith が「スミさん」という発音になったり、aroma therapy が「アロマラピー」
になったりしますものね。でも、サ行でもタ行でもないこの th の音。
この音を正しく出すには、イラストのように、「あっかんべ~」をするお行儀の
悪い子の真似をしてください。
自然と舌が出るでしょう。その要領で th という音を出します。
有声音は舌先を少し噛むような感じで音を出します。
無声音はもう少し舌を出して、空気を口の横から送りこむような感じで出してみてください。

Thank you. という大切な言葉を正しい発音で言えるといいですよね。

*気をつけないといけないこと*
この th という音と、f/v という音を混同しやすいこと。
子どもたちのノートを見ていると、 (無声音の) th と f、(有声音の) th と v を
混同している子がとても多いのです。
thin (細い) という単語を fin と書いたり、this を vis, the を v と書いたり・・・。

実は、大人でもそういう音を出している人がいるんです!
もしかしたら地方の方言なのかもしれませんが、私が住んでいる地域の
あまりいい地域でない学校では、先生も th の音を f/v と言っているので、
子どももそう発音してしまうようになります。
ちょっと気をつけたいところですね。

line8.gif

このジョリーフォニックスの記事を更新するたびに、本当にすぐれた教材だな~と感じます。
なぜそう思うのかと言うと、
multi-sensory (さまざまな感覚) を駆使した教材であること
  ⇒小さな子どもにとって、言葉や文章で説明しても???です。しかし、この教材では、見開き一ページのイラストでイメージできる点 (視覚)、文字もそこに触って確かめる触感を使っている点。そして、音とアクションとして覚えていくこと。極めつけは10秒程度の音楽にのって正しい発音が身に着くこと。本当にさまざまな感覚を使っているので、それぞれに得意な部分でフォニックスを覚えていくことができる。
アクションをそのまますることで、正しい発音ができること
  ⇒今回も紹介した th の音。「あっかんべ~の音だよ」というだけで、子どもは (大人も) 自然に舌を出します。そして、r の音も、「犬が唸っている音だよ」と言えば、正しい音を出せます。理屈ではなく、そのままこのアクションが正しい発音の仕方を教えてくれているところ。

私自身、英語は「見て、書いて、覚える」という方法をとっていました。文法や綴りはある程度覚えられました。でも、教科書に出ている単語以外のものは覚えられなかったし、発音も悪いままでした。もし小さい時にこのイメージとアクションで発音を覚え、綴りの規則も楽しく覚えていたら (これに関しては後日)、もっと英語力も伸びたんだろうな~と思ってしまいます。
私のように後悔しないために、この教材が日本の小学校や幼稚園、塾などで使ってもらえたらな~ってつくづく思ってしまいます。

次回は、Finger Phonics の7回目。最後の本となります。お楽しみに~。
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