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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

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文法5回目:be 動詞の過去形

2013/02/28 (木) 06:00
文法の第5回目。

be 動詞の使い分けはとても大切なところです。これが理解できないまま次に進むと、一般動詞で混乱してしまうからです。しかし、日本語にはないこの概念。小さい子どもにとって am, are, is を使い分けることは非常に難しいのです。私自身、いつも教えていてなかなかうまくいかなかったので、前回の図に手を加えてみました。

単数複数123人称その2

まず、ピンク色の部分=I は am というのはわかります。
次に、水色の部分=二人称単数と複数形 は are になることを視覚的にどの部分かを感じさせます。
そして、最後に緑色の部分=三人称単数 が is になることをこの図を見て、何回も練習していきます。

慣れてきたら、この図を使わずに、いくつか問題を出してみます。
1) I ( ) Japanese.
2) The cat ( ) small.
3) They ( ) tall.
4) My friends ( ) kind to me.
5) The cats ( ) black and white. などなど。

子どもたちに、am, are, is のどれが入るかを考えさせますが、その時の子どもたちを見ていると
(the cat は一つだから、左側。I や you じゃないから一番外側。あ、だから is なんだ。)
(the cats は二匹以上だから右側。are になるんだ。)
と独り言を言ったり、頭の中に上の図を描いていたりするのがわかります (宙を指で指していたり、目が右に左に動いたりしています)。これができるようになったら、ほぼ、定着したと言えるでしょう。

そうしたら、今度は be 動詞の過去形に入ります。

この図の左側 (単数) は全部まとめて、was になります。
 この図の右側 (複数) は全部まとめて、were になります。」

と言うと、子どもは、
「じゃ、you はどっち?
と聞いてくるので、
単数の you だけ was にするのは大変だから、you はまとめて were にすることにします。」

つまり、
am, is ⇒ was
are ⇒ were

となるわけです。

子どもによって、聴覚から入る子、視覚が強い子、理論で考える子などなど、得意な学習方法はさまざまです。その子にあった方法で教えてみるといいでしょう。例えば・・・
視覚で覚える子:
ピンク色の部分=I 緑色の部分=三人称単数 was になり、
水色の部分=二人称単数と複数形were になることを視覚的に見せると効果的です。

また、理論的に考える子:
be 動詞の過去形は w から始まり、
・am, is のように現在形が二文字のbe動詞は過去形では三文字になり
・are のように現在形が三文字のbe動詞は過去形では四文字になる
と教えると、納得します。
ちなみに、was の発音はフォニックスで書くと、woz という発音になります。(現地の学校で子どもたちが作文をしていると、結構多くの子どもが woz と書いているんですよ。「あぁ、was ってこういう発音なんだ」って、学校で働きだしたころ、気が付きました:笑。)


さて、こうして過去形が入ったので、過去を表す言葉をいくつか紹介して、文にします。
yesterday, last week, this morning などなど。
そして、ここで前置詞も一緒にいくつか教えていきますが、それはまた次回。
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