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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

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Special Educational Needs:特別教育支援

2012/11/21 (水) 06:54
日本からイギリスの学校に転校する。イギリスのプレスクールから小学校に行く。・・・ただでさえ学校の制度が日本と違っていて大変なのに、お子さんに「特別な支援」が必要な場合のご心配は相当だと思われます。
学校で行われる支援についてもわからないし、そこで使われる言葉も専門用語が多くてよくわからないし、そもそもどういう仕組みになっているのか分からない方がほとんどだと思います。そこで今日は Special Educational Needs (スペシャル エデュケーショナル ニーズ:特別教育支援) について、大まかにお話ししていきたいと思います。*日本では特別支援教育といい、イギリスでは特別教育支援という言い方をしますが、ここでは「特別教育支援」で統一します。

まず、そもそも特別な教育を支援する・・・と言っても、どんな状態が特別なの?というところから、GOV.UK というイギリスの政府が作成したサイトの特別教育支援のページを元にお話をします。
子どもによって必要な支援もさまざまですが、学習に影響を及ぼすというところが重視されます。その例として・・・

・行動や社会的な点 (友達を作るのが難しいなど) 
・読み書き (ディスレクシアなど)
・理解力
・集中力 (ADHDなど)
・身体的に支援が必要、または障害を持っている

などがあげられます。自分の子どもがもしかしたら・・・と思われたら、まずは学校の担任の先生の話をしてください。または、Special Educational Needs Coordinator (SEN coordinator または SENCO:特別教育支援の先生) と話をすることから始まります。

しかし、学習をする上で難しいというだけで、すぐに支援がつくかと言ったらそうではありません。どれだけのサポートがどういう目的で必要なのか、ということを学校と親が連携をしながらいくつかの段階を踏んで決めていきます。それを段階別に見ていきます。

1) Early Years Action/School Action (アーリーイヤーズアクション/スクールアクション) (アーリーイヤーズというのは Year1 になる1年前の学年です。)
担任の先生またはSENCOと親が一緒に話をします。学校ではどんな支援をどういう目的で行うのか、子どもがどんなことができるようになるのかというターゲットを親と一緒に決めます。そして、学期ごとにその結果についても話をします。

2) Early Years Action Plus/School Action Plus (アーリーイヤーズアクションプラス/スクールアクションプラス)
学校側としたらやれることをしているけれど、子どもによってはターゲットを達成できないこともあります。そこで外部の機関と連携を取って、専門の educational psychologist (エデュケーショナルサイコロジスト:教育心理士)Speech & Language therapist (スピーチ&ラングエッジセラピスト:言語セラピスト) が学校へ来て、その子を observe (オブザーブ:観察) し、分析をしていきます。
*この段階で、家庭から小児科での診断や専門医に診てもらうこともあります。

3) Assessment (アセスメント:評価)
専門家の見解をもとに Local council (ローカルカウンシル:地方自治体) がその子にどのくらいの支援が必要か決定します。

4) Statement of special educational needs (スティメント オブ スペシャルエデュケーショナルニーズ:特別教育支援の認定書)
アセスメントを開始してから12週間以内にカウンシルの決定が認定書として親に送られます。
この認定書にはどんな支援が必要であるかがくわしく書かれています。毎年、この認定書は見直しをします。
この段階を踏んで、ようやくお子さんに一対一の支援がつくのです。もちろん、学校によっては 1) の段階からサポートをつけてくれることもあります。


さて、強調しておきたいのが、まず日本人のお子さんの場合、「言語がハンデになっているだけで特別教育支援とは思われない」と言われることがあります。(今まで日本人でない子も含め、私の目から見て 99% 特別な支援が必要でしょうと思われる子どもでも、英語が話せるようになれば大丈夫だから・・・と言われたことも多々あります。)
そこで、先生と話をする時には言語が問題でないということをしっかりと強調してほしいということ。
・今まで (日本の学校で) の様子
・特にどんな状況になるとどんな点で環境に対応できないのか
・日本での算数でどのくらい遅れていたか
・読みができても書くことができない
・特定のことに固執してしまう   などなど
日ごろから気になる点をメモして、それを見せることをお勧めします。


こちらは全て英語になりますが、特別な支援を必要とする子どもの親向けに政府がガイドブックを出しています。
Special Educational Needs - A guide for parents and carers


その他特別教育支援で用いられる言葉
IEP (Individual Education Plan:インディビジュアル エデュケーション プラン:個別教育計画)
1) のスクールアクションでは、先生が子どもが各学期ごとにどんなことができるようにしたいか、というターゲットを設定します。そのために、どんな教材を用いて、子ども自身も何をしたらいいのかという計画表を作成します。親も必ずその計画書を読んで、サインをします。
P scale (ピースケール:特別教育支援を必要とする子のための評価基準)
学校では成績をつける基準として Attainment Level を用います。しかし、特別な支援を必要とする子は、このレベルまで達していないことも多いため、Attainment Level の 1C より下の基準を測るための評価基準です。
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