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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

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教育講演会:自尊感情 «  » 「フォニックス基本の音」を音声付に更新しました

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教育講演会:自尊感情 «  » 「フォニックス基本の音」を音声付に更新しました

教育講演会:褒める

2012/10/18 (木) 19:20
前回、教育講演会で怒ると叱るの違いについて講演したよ~と書きましたが、今日はその続き。

そもそも、この講演会の目的は
日本とイギリスの学校の違い
についてのお話をするためのものだったのです。

このブログを読んでくださっている方はご存知かと思いますが、日本とイギリスの学校には本当にいろんな違いがあります。その中でこれは!と思うモノの一つに「イギリスの学校では先生がよく褒める」ことが挙げられるのです。先生に限らず、本当にみんなよく褒めるし、大人にも褒めまくります。

まずは「褒める」

例えば、算数の授業で
「3+5はいくつ?」
と先生が聞いたときに、子どもたちはさっと手を挙げます。先生が一人の子をさして答えを聞くと、その子は
「9!」
と答えたとします。この時、イギリスでは先生がなんて言うと思いますか?

「よく手を挙げて答えて偉かったね!でも、答えが違うからもう一度考えてごらん」

なんです。
たとえ答えが違っても、子どもにプラスのフィードバックを与えるんです。これなら、子どもも次もチャレンジしてみよう!と思えますね。

もし答えが違っていた時に
「違う」
なんて否定されて終わりだったら、もう一回やってみよう、手を挙げてみよう、とは思えなくなってしまうと思います。子どものやる気が育たなくなってしまうのです。

何を褒める?

講演会でお母さんたちにお願いしたのが、子どもたちを
「褒めてください」
ということ。褒められることで子どもの「やってみよう」「がんばるといいことがあるな」「間違えてもいいんだ」という気持ちを育てることができるからです。

実は、ずっと昔に、ある日本人のお母さんに
「今日、OOちゃん、すごくがんばったんですよ。思い切り褒めてくださいね。」
と言ったところ、
「私、今まで褒めたことがないので、今さら褒められません。」
という言葉が返ってきました。

そうか。確かに難しいかもしれない。褒め慣れていないと、何を褒めていいのかわからないですものね。そこで、今回の講演会でいくつか例を出してみました。

-勉強だったら、
「今日はきれいな字だね」「姿勢がいいね」「昨日より本読みが上手になったね」「この前までできなかった問題ができるようになったね!」
というように、褒めることは何でもいいんです。勉強に直接関係していないことでもいいんです。

-生活習慣だったら、
「靴を上手に並べられたね」「今日は言われなくてもお片付けができたね。すごいね。」「いつもは何回も注意されるけれど、今日は一回でゲームを止められたね!」
など、たとえそれが「完璧」でなくても、やった行為について褒めてください。
子どもは「褒められること」でぐぐっとやる気を出します。そのあとで、間違っていることを指摘してみてください。

褒めて伸ばす」

日本では
負のフィードバック
が重視されます。例えば、子どもがテストで90点取ってきたとしたら何て言いますか?
「あと10点、がんばってよ」「ここができていれば、100点だったのにね」
とついつい言ってしまうかもしれません。
そうすることで、子どもにやる気を奮い立たせるのです。もちろん、これで「何を!やってやる!」と思える子もいます。しかし、そうでない子もいるのです。

イギリスでは
「わ~すごいね!一生懸命やったんだね!」
とまずはがんばったことを褒めます。そしてそのあとで何を間違えたのか見ていきます(そもそも、テストは日本では「減点法=100点満点からどれだけ間違えたのか」で点数を出しますが、イギリスは「加算法」。全くできない=0から始まり、できた数で点数をつける方法です。常にできたことに重点を置くのです。なのでテストは100点満点じゃないんですよ)。

最初に親や先生から発せられる言葉が「ポジティブ=正」か「ネガティブ=負」かによって、子どもたちのやる気に大きく差をつけます。

その子のありのまま

何も難しいことではありません。その子のありのままを見て欲しいのです。
そのためには、人と比べないこと。

「OOちゃんはこんなにできたのに、なんであなたはできないの?」

ではなく、

「わ~すごい。昨日までできなかったのに、今日はできるようになったのね!」

です。その子を見て、その子の成長ぶりを褒めてあげて欲しいと思います。


次回は、褒めないとどうなってしまうのか・・・。
いろいろなデータを取り上げて日本の子どもの「自尊感情」についてお話ししたいと思います。
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