イギリスの学校

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プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

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Jolly Phonics:Finger Phonics 本の使い方

2012/10/06 (土) 21:22
今までにフォニックスの重要性をこのブログでも書いてきています。残念ながら、フォニックスと言う概念は日本ではまだ浸透していません。私自身は10年もすれば、日本でもかなり浸透するのでは・・・と思っています。と言うのは、イギリスを始め英語圏では、その成果が目に見えて現れているからです。

実際、私は何種類かフォニックスを教える教材を使用したことがあるのですが、一番使いやすく、日本人にもとっつきやすいと感じたのが Jolly Phonics です。イギリス全土の小学校でも 65% の学校がこの教材を使っているほど人気なんです。私も、このブログで「Jolly Phonics はいいですよ~」と伝えているため、「日本のアマゾンでもJolly Phonics の教材を購入できるけれど、どれを購入したらいいのかわからない」「購入したはいいけれど、使い方がわからない」というコメントを日本にいる方からいただくようになりました。
そこで、当ブログは Jolly Learning 社の社長から当ブログをJolly Phonics の公式紹介ブログと認定していただき、教材をここで紹介してもいい許可も得ているため (その様子はコチラ)、みなさんからのそうした質問にも応えて、お勧め教材とその使い方を紹介していきたいと思います。
(尚、当ブログは画像などの著作権を放棄しておりませんので、無断転載や加工はご遠慮ください。みなさんのブログで当ブログを紹介していただくのは大歓迎ですので、その際は必ずイギリスの学校のURLもご記載いただけますようお願いします。)

まず、Jolly Phonics と言えば Finger Phonics

Finger Phonics (7 Books in Series)Finger Phonics (7 Books in Series)
(1994/01)
Sue Oyd、Sara Wernham 他

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1冊につき、6つずつ、文字と音が紹介されています。
こちらは1冊目。s, a, t, i, p, n の6つの文字と音のみ。

Finger Phonics Book 1 (S,a,T,I,P,N)Finger Phonics Book 1 (S,a,T,I,P,N)
(1994/01)
Sue Lloyd、Sara Wernham 他

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1ページ目は s の文字と単語の紹介。

s sounds 001

オールカラーで、S の文字といくつか S を含む単語が紹介されています。
右下に見える S は指でなぞれるようになっています。文字と音を合わせて覚えていくためです。
これを実際、どうやって教えていくのか、映像でお伝えしますね。
(先ほど急いで撮影した映像ですので、乱入者?犬?がいたり、音質も悪く非常にお見苦しいですが、雰囲気と発音、そして教え方の雰囲気は伝わるかと思います。こんな感じでよろしければ、今後も少しずつ撮影してアップしていこうと思っていますが、いかがでしょうか。)


(この映像は、英語をまだ学習したことのない日本人の子ども対象の教え方ですので、全て日本語で話しています。少し英語が分かる子なら、単語の部分は英語、ある程度英語が分かる子なら話も英語、というように変えていくといいかと思います。また実際に教室で使用される本は、縦70cm, 横50cm くらいの巨大なモノです。)

この映像で紹介したのは、s の音とアクション。手で s の字を書きながら、何度も sssss ということで、アクションを見ただけで s という音が反射的に出るようになります。それと同時に、文字もこのページの右下にある S をなぞることで覚えていきます。

こうして音を導入した後は、このページに s で始まるものはあるかな?と聞いていきます。
このページでは、sun (太陽), snake (へび), spots (水玉模様), sand (砂), stone (石), snail (カタツムリ), stick (棒), spider (クモ) などがありますね。
この「最初に s がつくものを探す」という学習は、今後、子どもたちが単語を書いていくときに非常に大切になるものです。と言うのは、例えば sit という単語を子どもが書きたい時に、最初の音は何?と聞かれたときに、自分で s が最初の音であることを認識するためです。

この本では、同様にして a, t, i, p, n が紹介され、最後のページはこんな感じになっています。
satipn 001satipn2 001
写真左:目の絵と Spy という単語が見えると思いますが、これは I Spy....というゲーム。
"I spy something with my little eye...." (私のちっちゃなおめめであるものをそっと見ているよ....) というフレーズに続き、"...beginning with s" (s から始まるもの) と言います。全部通して言うと、
"I spy something with my little eye beginning with s!" (私のちっちゃなおめめで、s から始まるものをそっと見ているよ。) という感じかな。
この絵では、s から始まるものは sun (太陽)、a は apple (リンゴ)、t は tortoise (陸ガメ) または turtle (海ガメ)、 i は igloo (エスキモーの家=イグルー)、p は pencil (鉛筆)、n は net (あみ) となります。

また、この絵の上下に鳥と鳥の巣、ハチとハチの巣箱が描かれています。鳥とハチを線に沿って、それぞれのお家まで連れて行ってね、と書かれていますが、これは指の運筆の練習です。実際、鉛筆などでなぞってもいいですし、人差し指で線からはみ出ないようになぞっていってもO.K.です。

写真右:この6つの文字だけでできる単語を紹介。それぞれ、一つずつ音を読んでいき、だんだんその読むスピードを速くして、単語として認識するようにしていきます。
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