イギリスの学校

   イギリス生活・仕事のよもやま話は・・・「「まる」ないちにち」へ
   子どもに英語を教える時には、フォニックスから教えましょう~。アルファベットから教えてしまうと、あとが大変!
   その理由は・・・「カテゴリ:英語」のフォニックス
2023 11123456789101112131415161718192021222324252627282930312024 01

プロフィール

haykichi

Author:haykichi
本名:『山下かよ子』
Kayoko Yamashita。

日本で小学校の教員として通常学級と特別支援学級で勤務したのち、夫の海外転勤で渡英。イギリスではプリ・スクールで働き、今は小学校でLanguage Assistantとして勤務。
Nottingham 大学でSpecial Needs Education (特別支援教育) 修士号取得 (2012年)。
Jolly Learning 社のJolly Phonics と Jolly Grammar の公認トレーナー(2013年)。

最新コメント


You の教え方 «  » SATs:Year 2

HAIKU

2012/04/27 (金) 19:08
今や、世界的に有名な HAIKU (俳句)。イギリスの学校でも Year 4 から俳句について勉強します。

俳句と言えば、5―7―5 の17音からなる短詩で、季語を取り入れるならわしとなっています。
日本語では

ふるいけや かわずとびこむ みずのおと (松尾芭蕉)

ときれいに 5-7-5 となっていますね。

次に、英語の俳句を一句、見てください。

Whitecaps on the bay:
A broken signboard banging
In the April wind.
  Richard Wright (collected in Haiku: This Other World, Arcade Publishing, 1998 cited in Wikipedia)

さて、この俳句、何が 5-7-5 となっていますか?

単語?これだと、4-4-4 ですね。
文字?これでは、16-23-14 になってしまいます。

答えは syllables (シラブル:音節) なんです。え?音節って何かって?

まず、最初の
whitecaps on the bay 
このwhitecap(s) を辞書で調べてみてください。

white-cap(s)

と、white と cap の間に点が入っていませんか?この単語は white とcap(s) という二つの音節から成り立っているということです。
辞書を見ながら、先程の英語の俳句をもう一度シラブルに気をつけて見ていくと
一番最初の行は、
white-caps on the day ⇒音節の数は5つ。
次の行は
a bro-ken sign-board bang-ing ⇒音節の数は7つ。
最後の行は
in the ap-ril wind ⇒音節の数は5つ。

お分かりでしょうか。これが英語の俳句 5-7-5 なのです。

イギリスの Year 4, 5 と言っても、日本ではまだ小学校3, 4 年生。俳句自体を知らないと思うのです。俳句とは何か、ということから教えてあげないといけないのですが、漫画でも読める俳句の本があります。


(もっと別の本もあると思いますが、ここではこの本を宣伝させてください!この本の漫画家さん「瑞樹奈穂」さん、私の高校時代の仲良しの友だちなんです!笑)


ライン

さて、今まで辞書のこの部分を気に留めて見ていたという人は少ないと思います。
英語は一つ一つの単語に強弱があります(日本語は高低がある)。この強弱をきちんと言うことは大切だと感じている人も多いと思いますが、このシラブルに単語を区切ることで、どこを強く言ったらいいのかわかりやすくなります。また、このシラブルに沿って単語を口にすることで、「通じやすい」英語にもなるのです。
これから、単語を調べる時には気を付けて見ると、面白いかもしれません。
関連記事
スポンサーサイト





ブログ、移動しました。新しいサイトは http://kayokoyamashita.com/ です。

「なるほど」「もっと知りたい」と思ったら、下のいずれかのバナーを押していただけると、うれしいです。
にほんブログ村 英語ブログ 子供英語教室へ
にほんブログ村 英語ブログ フォニックスへ
にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ

web拍手 by FC2

Information

     Category: 学習内容・目標・単元別授業内容
     Comments (-)
     Trackbacks (-)

You の教え方 «  » SATs:Year 2

お知らせ


イギリスの学校についてわからないことや不安なこと、心配事。そんな悩みを少しでも解消できたらと思って始めたブログですので、ご質問をいただければ私にわかる範囲でお答えしたいと思っております。もちろん、イギリスで実際にお子さんを学校に通わせてみえる方の貴重なご意見、大歓迎です!

ただし、私自身、プライマリー (小学校) での勤務経験しかないため、セカンダリー (中学・高校) や 6th form に関しては残念ながらお答えすることができません。GCSE、Aレベル、国際バカロレア資格などの資格取得、日本の大学受験に関する条件、帰国子女に関する問い合わせなどをいただいても、一切お答え致しかねますのでご了承ください。

学校選びに関しては、直接ご自分で学校へお問い合わせいただくことをお勧めします。ほとんどの学校はホームページもあり、メールでのやりとりを行うこともできますので、電話での会話に自信がなくても問い合わせは可能です。

また、学校を選ぶ一つの基準としてOfSTED (非政府機関の学校基準局) のサイトも覗いてみてはいかがでしょうか。具体的な学校情報の取得にはお勧めです。

おすすめ教材

家庭での本読みに多く使われるORT
Jolly Learning Ltd.
学校現場でも使われている辞書